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国内優先権制度の利用の注意点2
人工乳首事件(平成14年(行ケ)539号)の判決で示されたように、先の出願における上位概念化した独立クレームの範囲に含まれるものとして、優先権を主張した後の出願で実施例を追加すると、後々、出願人にとっては、非常に不利な状況になる可能性を含んでいます …… ≫ 続きを読む
国内優先権制度の利用の注意点1
国内優先権制度は、すでに出願した自己の特許出願(先の出願)の発明を含めて包括的な発明として優先権を主張して特許出願(後の出願)とする場合、後の出願に係る発明のうち、先の出願の出願当初の明細書、特許請求の範囲、図面に記載されている発明については、新規 …… ≫ 続きを読む
新規事項について(2)
拒絶理由が提起された後の補正は、上位、下位概念化するケース、図面の記載から構成要素を抽出するケース、請求項や実施形態の記載において、特定の構成要件を削除(課題を解決する上で必須となっている構成要件を意図的に削除)するケース等があり、これらの補正には …… ≫ 続きを読む
新規事項について(1)
明細書を補正するに際しては、「出願当初の記載事項」の範囲内で行うという大原則があります(第17条の2第3項)。
1.新規事項の基本的な考え方
補正が、「明細書に記載された事項の範囲内」であるか否かについては、微妙なケースもあり、審査基準によ …… ≫ 続きを読む
早期審査について(2)
・・(早期審査について(1)に続く)・・
(2)出願と同時に早期審査を申請する等、通常の公開公報の発行よりも早期に特許公報が発行されてしまう可能性があるため留意が必要となります。
特許出願した内容が、実際の実施製品(実施予定品)を確実にカバ …… ≫ 続きを読む
早期審査について(1)
特許出願の審査を速やかに実施してもらう方法として、早期審査制度があります。通常の審査では、出願審査請求してから、一次審査結果が送達されるまでには、少なくとも1年以上(2~3年以上のケースもあります)かかると考えられますが、早期審査を申請することで、 …… ≫ 続きを読む
分割出願について(3)
分割出願に際しては、出願人は、分割出願の審査のために必要な説明書(上申書)の提出が要請されています。
1.上申書の内容
分割出願する際の発明のポイントについては、出願人側が最も知悉するところであり、また、原出願との間の相違点についても、十分把 …… ≫ 続きを読む
分割出願について(2)
分割出願するにあたっては、その時期によって、出願当初の明細書、図面の範囲内でできるのか、或いは、直前の明細書、図面の範囲内でできるのか、違いがあるので留意する必要があります。
1.分割出願はいつできるか
(ア)親となる基礎出願について補正ができ …… ≫ 続きを読む
分割出願について(1)
特許出願した後、その特許出願を分割することは実務上よく行われます。
一般的に分割出願は、以下のようなケースのときに考慮されます。
1.出願の単一性違反
最初の拒絶理由通知のときに、出願の単一性(第37条)の要件を満たしていないとの通知があ …… ≫ 続きを読む